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T.E.T LFP20を3Aで放電した初回記録

2026/8/30 · batterylifepo4measurementdata

T.E.T LFP20を購入したので、到着時の状態を確認し、充電後に3A定電流で初回の放電試験を行った。

この記事は製品の合否や優劣を決めるレビューではない。今回の個体について、今回の条件で観察できた範囲を記録する。

表示されている公称値

本体ラベルの容量表示は12Ah、電力量表示は153.6Whだった。600CCAの表示もあるが、CCAは今回測定していない。

到着時の表示と実測値は次のとおりだった。

項目 値
本体内蔵の電圧表示 13.4V
テスターで測った端子電圧 13.3V
本体内蔵の残量表示 100%

この時点では、残量表示の算出方法は分からない。100%表示から実際の充電状態を判定することもしない。

14.4V・1Aで充電

直流電源を14.4V、電流制限1Aに設定して充電した。記録した電圧と電流は次のとおり。

経過時間 電圧 電流
10分 13.48V 1.00A
30分 13.48V 1.00A
60分 13.49V 0.98A
70分 13.52V 0.98A
80分 13.56V 0.98A
90分 13.94V 0.98A
95分 14.4V —

95分で14.4Vへ到達したため、この時点で充電を終了した。記録点の間を測定していないため、その間の細かな変化は分からない。

充電停止後は、内蔵表示とテスターの両方を記録した。

充電停止後 内蔵表示 テスター
10分 14.0V 13.80V
30分 13.9V 13.69V
60分 13.8V 13.66V

1時間休止した時点を放電開始前の状態とした。

3A定電流・12.0V終止

電子負荷を3.00Aの定電流に設定し、端子電圧が12.0Vに達するまで放電した。開始前の無負荷表示は13.6Vだった。

試験結果画面で確認した値は次のとおり。

項目 結果
放電時間 3時間29分
放電容量 10,460mAh
放電電力量 135,585mWh
終止電圧 12.0V

ここで停止したのは電子負荷に設定した終止条件による。BMSが遮断するところまでは放電していない。

T.E.T LFP20の3A定電流放電曲線。開始前13.6V、12.0V終止、3時間29分。

グラフでは、負荷投入後に13.2V付近となり、その後は長い平坦部が続いた。終盤は12.9V以下へ下がり、12.0Vまでの変化が大きくなった。

線が階段状なのは、タイムラプスから読んだ電子負荷の電圧表示が0.1V刻みだったためである。セル電圧を0.1Vより細かい分解能で測定したグラフではない。

タイムラプスからCSVへ

電子負荷の表示を2分ごとに撮影したタイムラプスは約3.5秒で、人間が連続して数値を追うには速すぎた。そこでAIを使って約105点の表示値を読み取り、全点を人間が目視照合してCSVとグラフにした。

電圧表示は各フレームで明瞭に判読でき、照合時に誤読を疑う点はなかった。開始フレームは負荷OFFの13.6V、以後は3.00A放電中として区別している。最後のフレームは通常の測定画面ではなく試験結果画面であり、CSVでも final report として区別した。

放電データCSVをダウンロードする

CSVにはフレーム番号、経過時間、表示電圧、負荷状態、表示の種別、照合状態、注記を収録している。

今回分かったこと

この個体を14.4Vまで充電し、1時間休止した後、3A定電流・12.0V終止で放電した結果、3時間29分で10.460Ah、135.585Whを記録した。放電中の電子負荷表示には、長い平坦部と終盤の電圧低下が見られた。

到着時から充電停止後まで、内蔵電圧表示はテスター値より0.1〜0.21V高かった。ただし、今回の少数の測定点だけから、常に一定の差があるとは断定しない。

今回分からないこと

12.0Vで試験を終えたため、公称12Ahを満たすかどうかは今回の結果から判定できない。10.460Ahと12Ahを単純に比較して、容量不足または合格と評価することもしない。

600CCAは未測定であり、表示値の妥当性は分からない。BMSの遮断電圧も確認していない。ケースを開けていないため、セル、BMS、配線などの内部構成も分からない。

今回残せたのは、この個体の初回試験における一つの基準データである。同じ充電、休止、放電条件で将来再測定できれば、経時変化を比較できる。