T.E.T LFP20を3Aで放電した初回記録
T.E.T LFP20を購入したので、到着時の状態を確認し、充電後に3A定電流で初回の放電試験を行った。
この記事は製品の合否や優劣を決めるレビューではない。今回の個体について、今回の条件で観察できた範囲を記録する。
表示されている公称値
本体ラベルの容量表示は12Ah、電力量表示は153.6Whだった。600CCAの表示もあるが、CCAは今回測定していない。
到着時の表示と実測値は次のとおりだった。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 本体内蔵の電圧表示 | 13.4V |
| テスターで測った端子電圧 | 13.3V |
| 本体内蔵の残量表示 | 100% |
この時点では、残量表示の算出方法は分からない。100%表示から実際の充電状態を判定することもしない。
14.4V・1Aで充電
直流電源を14.4V、電流制限1Aに設定して充電した。記録した電圧と電流は次のとおり。
| 経過時間 | 電圧 | 電流 |
|---|---|---|
| 10分 | 13.48V | 1.00A |
| 30分 | 13.48V | 1.00A |
| 60分 | 13.49V | 0.98A |
| 70分 | 13.52V | 0.98A |
| 80分 | 13.56V | 0.98A |
| 90分 | 13.94V | 0.98A |
| 95分 | 14.4V | — |
95分で14.4Vへ到達したため、この時点で充電を終了した。記録点の間を測定していないため、その間の細かな変化は分からない。
充電停止後は、内蔵表示とテスターの両方を記録した。
| 充電停止後 | 内蔵表示 | テスター |
|---|---|---|
| 10分 | 14.0V | 13.80V |
| 30分 | 13.9V | 13.69V |
| 60分 | 13.8V | 13.66V |
1時間休止した時点を放電開始前の状態とした。
3A定電流・12.0V終止
電子負荷を3.00Aの定電流に設定し、端子電圧が12.0Vに達するまで放電した。開始前の無負荷表示は13.6Vだった。
試験結果画面で確認した値は次のとおり。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 放電時間 | 3時間29分 |
| 放電容量 | 10,460mAh |
| 放電電力量 | 135,585mWh |
| 終止電圧 | 12.0V |
ここで停止したのは電子負荷に設定した終止条件による。BMSが遮断するところまでは放電していない。

グラフでは、負荷投入後に13.2V付近となり、その後は長い平坦部が続いた。終盤は12.9V以下へ下がり、12.0Vまでの変化が大きくなった。
線が階段状なのは、タイムラプスから読んだ電子負荷の電圧表示が0.1V刻みだったためである。セル電圧を0.1Vより細かい分解能で測定したグラフではない。
タイムラプスからCSVへ
電子負荷の表示を2分ごとに撮影したタイムラプスは約3.5秒で、人間が連続して数値を追うには速すぎた。そこでAIを使って約105点の表示値を読み取り、全点を人間が目視照合してCSVとグラフにした。
電圧表示は各フレームで明瞭に判読でき、照合時に誤読を疑う点はなかった。開始フレームは負荷OFFの13.6V、以後は3.00A放電中として区別している。最後のフレームは通常の測定画面ではなく試験結果画面であり、CSVでも final report として区別した。
CSVにはフレーム番号、経過時間、表示電圧、負荷状態、表示の種別、照合状態、注記を収録している。
今回分かったこと
この個体を14.4Vまで充電し、1時間休止した後、3A定電流・12.0V終止で放電した結果、3時間29分で10.460Ah、135.585Whを記録した。放電中の電子負荷表示には、長い平坦部と終盤の電圧低下が見られた。
到着時から充電停止後まで、内蔵電圧表示はテスター値より0.1〜0.21V高かった。ただし、今回の少数の測定点だけから、常に一定の差があるとは断定しない。
今回分からないこと
12.0Vで試験を終えたため、公称12Ahを満たすかどうかは今回の結果から判定できない。10.460Ahと12Ahを単純に比較して、容量不足または合格と評価することもしない。
600CCAは未測定であり、表示値の妥当性は分からない。BMSの遮断電圧も確認していない。ケースを開けていないため、セル、BMS、配線などの内部構成も分からない。
今回残せたのは、この個体の初回試験における一つの基準データである。同じ充電、休止、放電条件で将来再測定できれば、経時変化を比較できる。